●仏式
日本の葬儀の大部分は仏式(葬式仏教)で行われています。
仏式のお通夜・葬儀・法事では必ず霊前へのご焼香が行われます。
お焼香の仕方は宗派などによって違いがありますので、正確にはご導師にお尋ねください。
葬儀の流れは宗派や地方により多少異なります。
●神式
仏式の告別式にあたる儀式を、神式葬儀では、「神葬祭」といいます。
神葬祭とは、神道の様式で行われる葬儀のことをいいます。
神式では、死は穢(けが)れとみなされるため葬儀を神社で行うことはしません。
したがって、自宅か斎場で神職を招いて執り行われます。
神式葬儀が仏式といちばん異なるのは「手水の儀」とそれに引き続いて執り行われる「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」(仏式の焼香にあたる儀式)です。
●キリスト教式
キリスト教では献花が行われます。
献花は仏式の焼香や神式の玉串奉奠(たまぐしほうてん)に代わるものです。
また、読経や祭詞の代わりに聖書の朗読や、讃美歌・聖歌の合唱などを行います。
キリスト教は大きく分けるとカトリックとプロテスタントに分かれ、プロテスタントの場合はさらに500以上もの宗派に分かれるといわれています。
そのため、さまざまな考え方や儀式の進行がありますが、日本で行う場合は基本的には仏式や神式と代わりありません。
キリスト教だからといって特別身構える必要はなく、故人を悼(いた)み弔(とむら)う気持ちをもって葬儀をおこなうことが大切です。